説明責任の行き届いた社会を目指して

大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

カズオ・イシグロ著『浮世の画家』読書感想:戦争前後の変化の客観的な描写が秀逸。何事も挑戦しない人への批判は勇気あるなと思った

カズオ・イシグロの『浮世の画家』を、今、読み終わった。読了直後のタイミングで感想文をしたためておきたく、このブログを書いている。 非常に面白かった。太平洋戦争前後で世の中がどう変わり、人々はその変化の中でどのような紆余曲折を経験したのか、感…

柳美里の『ゴールドラッシュ』読書感想:主人公は罪を犯したが、反省し罪を償えば許されるだろう

柳美里の『ゴールドラッシュ』を、今、読み終わった。読了直後のこのタイミングで感想文をしたためておきたく、このブログを書いている。 主人公が、ちゃんと名前があるにも関わらず、小説内で終始「少年」と呼称されるのが特徴的。横浜内外の各所を巡って物…

楳図かずお大美術展の感想:作品の質と量がすごかった。ただ漫画『わたしは真悟』を事前に読んでないとキツい

六本木ヒルズの美術館でやってた、「楳図かずお大美術展」に、行ってきた。 連作の絵画が100点くらい並んでた。漫画のように、ストーリーになって、絵が続きものになってた。でも、シチュエーション的にもろに美術館なので、漫画をじっくり読むようにはいか…

2022/03/11金の振り返り:夕方に起きた

いやあ、今日は、ひどいものだった。コロナ3回めワクチンの副反応を見越して、予備日に設定してたことが完全に裏目に。なにも予定がなかったもんで、ズルズルと二度寝を繰り返してたら夕方になっちゃった。まあ、ここ最近、目を三角にしてガリガリいろんなこ…

「君が僕の息子について教えてくれたこと」視聴感想:『自閉症の僕が跳びはねる理由』の理解が深まり、良かった。

『自閉症の僕が跳びはねる理由』著者の東田直樹と世界中の読者達の関わりを特集したドキュメンタリービデオ、「君が僕の息子について教えてくれたこと」を見た。 Dailymotionで見ることができた。 『自閉症の~』を先に読んでからこのビデオを見たというパタ…

『続・自閉症の僕が跳びはねる理由』読書感想:著者の成長を感じられて楽しかった

発達障害について知ろうとする中で、『自閉症の僕が跳びはねる理由』に引き続き、『続・自閉症の僕が跳びはねる理由』を、今、読了した。 前著同様、この『続~』も、日本語の良さは際立っている。 文学的?には、前著の方が言葉一つ一つの粒が立ってたという…

『自閉症の僕が跳びはねる理由』読書感想:自閉症当事者によるいわゆる異常行動の解説本。非常に名文。

東田直樹の、『自閉症の僕が跳びはねる理由』を、図書館で借りて、今、読み終わった。直後のこのタイミングで読書感想文をしたためておきたく、今、このブログを書いている。 言語感覚が非常に繊細で、単語一つ一つを使いこなしており、見事な文章だ。こんな…