説明責任の行き届いた社会を目指して

大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

志望校の選択に悩んでいます…

このブログをこの記事から読み始めた人のためと、自分の心の整理のために、改めて簡単に自己紹介を。大病した後、回復して、働き始めましたが、数年経ち、大学を中退していてまだ学問への情熱が心にくすぶっていることを把握。万難を排して、生物学を学ぶために大学に再トライしようとしてます。
 
前の記事で、受験勉強時間の捻出のために今の仕事を短時間勤務へと切り替えたい、という話をしましたが、気が変わりました。非正規雇用となってしまう、すると給与などの待遇がドーンと落ちてしまいます。受験勉強に集中したいのなら、ぎりぎりまで正社員で頑張って、貯金して、仕事を辞めて勉強一本に絞る日を一日でも早く迎えられるようにする方が得策だと判断しました。
 
もう一つ、頭を悩ませている案件があります。志望校の選択についてです。研究環境のいい大学は入試の難易度が高く、準備が大変です。自由に夢見る段階で候補に挙がる大学はもちろんそのようなトップレベルとなります。また、金の問題から、私立は最初から除外。ここで、調べたところ、社会人入試を実施してる公立の大学が見つかり、悩んでいます。よりよい研究のためには、受験が大変でもトップの大学をあくまで狙い続けるべきでしょう。しかし、その社会人入試を実施している大学も、充分良い環境で、惹かれています。
 
ポイントは物理なんです。俺は高校生時代に理科は化学と生物を選択しました。生物学が本当に好きだったこともありますが、物理が嫌いだったので物理を避けたという経緯もあります。その後、物理との関係にはとても苦しみました。入った大学で、物理、数学が軒並み分からず。大学選びを慎重に行わなかったせいもあり、わからない物理と数学の授業の単位の取得に苦しみ、他にも理由は多々あるのですが、大学退学にまで追い込まれました。その後、病気…。
 
かといって、物理を避けて通ることは全く考えてないんです。その逆です。よく言われるように、大学に入ると、生物学は化学に、化学は物理学に、物理学は数学に、数学は哲学に寄って行きます。それはそうでしょう、分子をよりミクロに見ていくと、例えばその表面はどうなっているか。量子化学の理解が必要になってきます。DNAなどは一つの大きな巨大分子であり、顕微鏡で見えるほどの大きさにもなりえますが、一方、あくまで分子であるので、量子化学の理解なしにはその振る舞いを分析することは困難です。で、大学に入る前に、高校レベルの物理を相当程度やっておかないと、いきなり大学物理にかじりついても全く歯が立たないんです。実際、体験して、それを確かめました。
 
ですので、話を戻すと、トップレベルの大学の受験勉強をする過程で高校物理の勉強を徹底的にすることはとっても意義のあることだと考えているんですね。そして、そのような大学で行われる教育とは、高校物理を共通認識として、その上にさらに発展させる形で大学物理を構築していくという流れになっていくでしょう。一方、物理の勉強をまともにしなくても入れてしまう大学での物理教育には、そのようなレベルの発展的内容は期待できないのではないでしょうか。杞憂でしょうか?