説明責任の行き届いた社会を目指して

大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

物理の先生と喧嘩した過去を振り返る

今回の記事では、最初の大学での日々を簡単に振り返ろうと思います。主に物理の先生とのバトルについてです。
 
前記事「化学・生物選択者で、あとから物理をやり直そうとしてる人へのエール」は、まずまずの自信作でした。今週は、これに比べたら内容もレベルが落ちます。すみません。具体的に言うと、ブログを読んでくれてる読者への貢献度をあんまり意識できてなくて、過去のつらかった体験をみんなに話すことで自分を浄化させようとしてる記事なんです、今回は。
 
一浪して、悪くない大学に無理やり入ったはいいんですが、理数科目に全くついていけませんでした。並行して、激しく時間と体力を消耗するバリバリの運動部に入ってしまって。そこでメチャ頑張った挙げ句、燃え尽きて1年で辞めてしまったのです。その間、大学の授業はサボりまくり、単位を落としまくり。
 
で、運動部を辞めたときに、自主留年をして、もう一度一年生からやり直したのですが、運動部を挫折した心の傷は深く、落ち着いて勉強に本腰を入れることが全然できなくなっていました。目的を見失って、短期アルバイトに明け暮れる日々。そうこうしてるうちに、大学2年目も過ぎていきました。
 
これではいけない、と、休学しました。休学して、そして、9時17時のバイトというのを、始めました。都心にある小さな医療機器輸入販売代理店で。そこで、海千山千を乗り越えてきた名物社長に、とっても可愛がってもらったんです。めちゃくちゃご飯とかお酒とかをおごっていただきました。仕事も、だんだんに覚えていって。ところが、些細なことが原因で、半年弱で俺はここも辞めてしまいました。本当にこれは後悔しています。しかし、社長にかわいがっていただいたことで回復した心は本物で、俺は、仕事をするためには語学と数学が必要だ、と、心底納得し、語学と数学を極めるために大学に戻るべき、と判断しました。そして、休学を解いて、大学に復学するのでした。
 
復学して、真面目に勉強したのですが、語学は軒並み、うーん、自慢ではないのですが点数は高かったです。ところがですね、数学とか物理学とかが、全くわからなかった。努力はしたのですが、わからなかったです。で、物理の先生に、質問に行きました。力学が、授業が何を言ってるのかがさっぱりわからないのですが、もしやこれって、まず、ここで扱ってる空間の概念はユークリッド空間である、と明示しなければいけないんじゃないんでしょうか?そうでないと、もしこの空間が非ユークリッド空間だった場合、微積分の値が変わってくるんじゃないでしょうか?で、そういう本当に正確な議論を積み重ねていって、物理学を習得し、生物学に活かしたいのですが?
 
復学したときに、また自主留年をして、2回留年してしまっていた俺には、もうさらなる留年は制度上できませんでした。
 
物理の先生は、俺のこの質問に、満足に答えてはくれませんでした。俺も、大げさではありますが、(社長に愛されて編み出した)学問上の方針の問題なので、譲れず、話し合いは平行線をたどりました。俺は、自分は授業で扱ってる内容の不備を指摘して、そこを埋めようとしてるんだから、そこに回答してほしかったし、できないんだったら、自分でやるんで、時間の猶予がほしい、それは当然の権利だ、と、激しく思いました。
 
話は教務委員会にまで上がりました。教務委員長の教授が現れ、俺の頭越しに、なんと両親に連絡が行きました。そして、教務委員、両親の双方から、お前が間違っている、お前が折れなさいと迫られました。具体的には、ユークリッド空間だの何だのとごちゃごちゃ言わず、教科書どおりのことを暗記しなさい、納得できなくても。結果的には、俺に対してそのような要求がなされました。
 
並行して、俺の精神はクタクタになっていて、また休学して精神を休ませたいと思うようになっていました。ので、教務課に4月からの休学申請をしました。ところが、そこにその教務委員長の教授が介入し、ちょっと待て、このゴールデンウィークを使って物理のレポートを書きなさい、というのです。しかし、書けなかった。で、やはり休学したいですと手続きを進めようとしたところ、もう5月に入ってしまったので休学はできません、授業料が発生しています、払ってください、と教務課から求められました。俺は猛烈に苦しみました。苦しんで苦しんで、結局、その授業料は、払いました。悔しかったです。俺は力学の授業内容の不備を指摘し、その理論的な穴を自力で埋めようとしただけなのに、不当にお金を払わされた。そう思いました。
 
この話は、さらに退屈で陰惨な続きが延々と続くのですが、それを全部書こうとするとブログが余計に長くなるし、今回はここらへんで終わりにします。
 
悔しかった。それで、世の中に対する態度が、斜に構えるようになって、その結果、その後、何をやってもうまくいかなくなる。そして、坂道を転げ落ちるように、ぶっ壊れていく。というのは、どうなんですかね、世の中のどれくらいの割合の人が、実感として理解してるんだろう。こういうのは、実際体験してわかるというのは痛すぎるので、読書とか、体験談を聞くとかして間接的にわかって、そのような境遇に陥ることを避けるべき事柄だと思います。
 
幸い、今の俺は、余計に年を食いましたが、落ち着いて勉強できる状態にはなってきています。仕事をしながら数学をまずまず勉強もしたし、既に。まだ実数論の本当に細かいところまでは進んでいませんが、その入口くらいには到達しています。その上で、ある大学に、社会人入試で入ろうとしてる。さあ、ブログを書くのも今週はこれくらいにして、社会人入試に向け、受験勉強を再開しますかね。これからいくらでもリカバリーがきくさ。前向きに努力を続け、人を恨まず、まっすぐ生きていきたい。