説明責任の行き届いた社会を目指して

大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

『天文対話』読み終わりました。

『天文対話』を、今、読み終わりました。
 
数学的な細かい説明の箇所が、追っていくことができなかったため、ほぼななめ読みでしたが。
 
この本は、サルヴィアチ、サグレド、シムプリチオの三人の議論の議事録という形式で書かれてて、その議論は四日間続きます。で、俺的には、三日目のサグレドが一番ヤバかったです。スコラ哲学者の立場を代表するシムプリチオに対してのその矛盾の指摘は、苛烈を極めました。
 
あと、これも三日目ですが、季節というものが生じるメカニズムをサルヴィアチが説明してくれたのですが、これは俺でもついていけたと思います。地軸が傾いてて、そのせいで、地軸が前のめりになってるときは夏、退いてるときは冬、ということですね。こういうの、たいてい小学校の理科の時間とかで習うと思うんだけど、いやーほんと、ありがたい話であり、ありがたすぎて逆に毒になってるかも。だって、地動説から四季の変化を説明するってのは、この天文対話を含め、多くの偉い学者が血みどろの戦いの末に築き上げてきたものでしょ。そういう苦労を完全スルーして結果だけを説明するという教育は、もうちょっとこう、どうにかならないもんかね。
 
さて。読んでる最中から、何本か感想文ブログを書いちゃったので、ここではあんまりさらに付け加えて言いたいことが思い浮かばない。じゃ、読み終わった今、次に何をするかを考えます。
 
ニュートンの『プリンキピア』を読み始めるのも良いんだけど、バランス的に、古典ばっかりかじるんじゃなく、今度は最新の参考書で実際使える学力を身につける活動にシフトしたいな、などとも思う。代ゼミの漆原先生の参考書の復習から開始して、物理学習得の旅に踏み出すのはどうだろう。
 
うむ、今、図書館で、プリンキピアを実際パラパラめくりながら考えてるんだけど、なんか、ギリシャ時代の幾何学の証明みたいな体裁で、ちょっとこれ、科学史の研究とかに特別興味があるとかじゃないと、ちょっと手が出んな。んじゃ、決定。漆原先生の参考書をやろう。
 
社会人入試の合格発表まで、今日を含めなくてもあと丸三日残ってます。悔いなく過ごしたい。