説明責任の行き届いた社会を目指して

大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

『動的平衡ダイアローグ』読書感想

福岡伸一の『動的平衡ダイアローグ』を読了した。感想文をしたためておきたく、このブログ記事を書いている。

 

これで福岡先生の著書を読むのは4冊目。本当に、先生の幅広い教養と深い思索に裏付けられた、本の内容の広がりには、感嘆する。

 

ただ、一つ。このブログ記事で初めて動的平衡という言葉を目にしたという人など、ほとんどいないと思うけど。いきなりこの『〜ダイアローグ』から読むのはおすすめしない。まず同じ出版社から出てる『動的平衡』、『動的平衡2』から読むべきだと思う。そうでないと、わかんない。

 

動的平衡シリーズそのものに、生命体のように緩やかにスタイルの幅の広さがある。もちろん意識してそのようにしてるのだろう。前著での問題意識をベースに、今回は色んな人との対談をするのがベストだ、という結論に達したのだと思われる。

 

対談どれも面白いけど、一番面白かったのはやっぱカズオ・イシグロの回かな、俺は。

 

もちろんカズオ・イシグロなどとの対談は英語で行われたのだろうから、この本を読むと、英語力、語学力の大事さがひしひしとわかる。そういう意味でも教育的効果の大きい本だ。

 

本当に、福岡先生の本を読むと、ああ、勉強って楽しいなあと思う。追っかけになりそうです。