東田直樹の、『自閉症の僕が跳びはねる理由』を、図書館で借りて、今、読み終わった。直後のこのタイミングで読書感想文をしたためておきたく、今、このブログを書いている。
言語感覚が非常に繊細で、単語一つ一つを使いこなしており、見事な文章だ。こんな文章を紡ぎ出せる人間を、この社会は「障害者」と呼ぶ。全くおかしな話だと思った。東田さんは、人並みでない面に関してはそれを自覚し周りに助けを求めることができ、そして優れた面に関してはその才能を自覚し、その才能を生かして社会に貢献していこうとしている。この本がまさにそのような営みの集大成だ。溢れる文才を駆使して、「自閉症の人たちを社会がもっと理解し受け入れ、そして社会全体がより良くなっていくように」というビジョンを一冊の本の形にまとめ上げた。それがこの本である。
諸事情で、発達障害について学ぶ必要を感じていたところ、友人に勧められてこの本を知った。大変良い本なので、多くの人に読んでもらいたい。この場で僕から皆さんに対してもお勧めします。
社会でいわゆる「障害者」と呼ばれる側の本人の筆による、普通でない思考・行動の解説本。海外を含め類書はないかあっても非常に珍しいのだろう。翻訳版も出版されている。
感動した。