六本木ヒルズの美術館でやってた、「楳図かずお大美術展」に、行ってきた。
連作の絵画が100点くらい並んでた。漫画のように、ストーリーになって、絵が続きものになってた。でも、シチュエーション的にもろに美術館なので、漫画をじっくり読むようにはいかない。だって、他の人もたくさんいる中、絵は一枚しかないから、場所を譲り合わなきゃならないし。だから、漫画を飛ばし読みするようにサーッと見ていった。
楳図かずおの有名な漫画『わたしは真悟』を、知ってますか。俺は読んだことあるんだけど、今回の展覧会の絵のストーリーは、この『わたしは真悟』の続編のようになっており、『わたしは真悟』を読んだことのない人が飛び込んですぐにわかるのは非常に困難だと思う。
俺は、まあ面白かった。また、漫画よりも、絵の一枚一枚に対して手が込んでるように感じた。もう、漫画の一コマというより、やはり、絵画と呼ぶべきだろう。この展覧会の趣旨にも沿う感想になるが、だから、楳図かずおはもうただの漫画家というのからはみ出しちゃってるよね。存在がでかすぎて。
ちょっと暗い部屋があり、その中には原画となった鉛筆画がズラッと並んでた。あれを見て、ああ、楳図かずおは本当にすごい人なんだなと思った。紙と鉛筆だけであんな迫力のある絵をあんなにたくさん書けるなんて。
ショップでは、『わたしは真悟』の、悟と真鈴が東京タワーからヘリに飛び移るシーンの絵葉書と、楳図かずおハウスの形のキーホルダーをお買い上げ。ごちそうさまでした。
まあ、楽しかったです。何しろ作品の熱量がすごい。一枚一枚が気合が入ってて、しかもそれがたくさんたくさんあるのに驚きました。