このすさまじい小説を、今、読み終わった。
読み切る直前に、腹減ったからと早めの夕食にケバブとか食ったんだけど、後悔してる。この小説の登場人物に失礼だった。
以下、ネタバレご注意ください。
いや、ソウォンが死んだときは、こんな悲惨な話はないと思った。ヒヒャンの「アイゴーッ」は、はっきりと叫び声として俺の頭にも響き渡った。
ところが、ナミコの体験を読み、ああ…これは、ソウォンよりきつい。と、思った。これが戦争というものなんだ、と、思った。
また、かなり最初の方になるが、第四章「アリラン」で、学校での、皇国教育?っていうのか、教育現場での生々しいやり取りも、読んでてキツかった。
この小説に対して、文体だのなんだのと小手先の話をしてもしょうがない。語るべき歴史が語られている。
ナミコの話があまりにも悲惨すぎて。絶句。