説明責任の行き届いた社会を目指して

大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

『人も自分も成長できる「教える技術」の鍛え方』読書感想:教える技術の実践例として本書が読者に提供されている。素晴らしい本

樋口裕一先生の『人も自分も成長できる「教える技術」の鍛え方』という本を読了した。ここに、読んでみての感想を書く。

そもそもこれを読み始めた動機が、最近、個別指導塾の講師の仕事を始めて、自分の指導力、ノウハウのなさがわかり始め、指導力アップのために役立つ本を図書館で探していたところ、この本に巡り合ったのである。

全く偶然手に取った本だったが、今の俺のニーズにめっちゃピッタリな、素晴らしい本だった。教える仕事をする人は、本当にこれ、読んだほうが良いっすよ。

人に何かを教えるときに気をつけたほうが良いこと、コツ、みたいなのが、この少々小ぶりな本の中にビシビシ詰まってる。教える技術を、それこそこの本において樋口先生は駆使してみせている。この本そのものが、教える技術の実践例として、読者に提供されている。

例えば、知ってること全てを伝えようとしないように、と樋口先生はおっしゃる。で、そのとおり、この本でも、もっと書きたいことはたくさんありそうなのは明らかだが、わかりやすく、読みやすく、理解しやすいように、内容を取捨選択して、本のボリュームを適度な長さに絞り込んでいるのである。その結果、読者である我々は、基本中の基本を効率的に学ぶことができ、そして、その基礎力を武器に、あとは実践の場に出て、自分に適したさらなるテクニックの習得に励むなり、はたまた、さらに詳しい専門書に進むなり、色々自立的にやっていける。素晴らしい本だ。

いやあ、本当に素晴らしい本だった。