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大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

都立高校入試過去問の理科を解いてみた感想

都立高校入試の過去問に、2022年度から2016年度まで7年分、取り組んでる。数学、英語、国語と解いてみて、このブログ内にて先日、感想をブログ記事に書いた。そして、さっき、理科を解き終わったので、このブログ記事にて理科の問題の感想を書く。

まず、出題形式に慣れておかないと、50分じゃ終わんない試験だと思った。例年、大問が6つある。大問1は、理科各分野からの、他の大問に比べてひねりの少ない基本問題。問題数は5~6題くらいか。大問2は、やれ「国際宇宙ステーションに興味を持った」だの「山へのハイキング」だの「海へ泳ぎに行った」だの、なんかテーマがあって、ある生徒がそのテーマに興味を持ち、関連する諸々のことに取り組みました、みたいな流れで、まあこれも理科各分野に渡って出題される。問題数は4題くらいだったかと。大問3~6は、理科の特定の分野から、その分野をどんどん掘り下げた問題が出題される。電気の問題とかも、俺は難しいと感じたし、あと、俺自身がバイオくずれなこともあってびっくりしたんだけど、2016(平成28)年度の大問4の問4で、メンデル遺伝に関する出題があった。Aが顕性でaが潜性の遺伝子として、AA:Aa:aa=1:2:1のアサガオを、その後もどんどん自家受粉させて育てたら、集団の個体の顕性形質と潜性形質の比率はどうなりますか?っていう問題で。これ、だんだん1:1に近づいてくんだけど。大昔に絶対解いたはずなんだけど、忘れちゃってて、俺、ミスっちゃった。こんなつっこんだとこまで聞いてくるんだなあと、オドロキ。

話を戻すと、出題形式に慣れれば、だんだん解くスピードが速くなってくと思うんだよね。だから、もしこれを受験生の方が読んでくださってたら、もし過去問やってないんだったら、やったほうが良いと思います。でも、そうだなあ、ちゃんと教科書を読まないうちから過去問やってもしょうがないし…。時間との戦いになるんだろうなあ。

このブログをアップしてるのは2023年11月28日なんだけど、このタイミングだと、マジで中3生が入試の追い込みにかかってる時期だよね。がんばってください。英数国をまずやるだろうから、理科にかけれる時間ってそんなにないと思うんだよね。やるべきは、①理科の教科書の内容を全体まんべんなく押さえる作業と、②過去問の問題文の感じに慣れたりとか過去問の出題傾向を掴むとかの過去問研究。教科書理解と過去問研究、この2つを、バランスよく時間内に進めていかなきゃなんない。実はスケジュール調整能力が一番問われてるのかも。試験日までの時間の使い方がうまい人が有利。

理科と一口に言っても範囲が広い。物理、化学、生物、地学と、高校になると分かれていくけど、中学はギリギリその分かれる前だから。理科の各分野に広く興味関心を持てる人もまた有利になってくるだろうね。大半の人はどっか苦手分野、つまり、関心を持てない分野が1つや2つ出てきちゃうものだと思う。そうすると、そこの分野の知識が手薄になるために、テストでそこをミスっちゃう。かといって、そのミスをカバーするために、理科にたっぷりの時間をかけすぎると、他の科目が手薄になっちゃうだろうし。いやはや、都立高入試の理科は、時間との戦いだ。

繰り返しになるけど、中学理科の内容が頭に入った上で、過去問に取り組むことは本当にやっておいたほうが良いと思います。最初は50分じゃ終わんなくてあせるかもしれないけど、3、4カ年目くらいで、あ、こういう問題文がお決まりのパターンなんだ、とわかってくれば、だんだん解くスピードが速くなってくるはず。俺は6カ年目でやっとその状態になりました。