旺文社の英検書、『英検1級総合対策教本』を、読み終わりました。その感想を書きます。
この記事のタイトルでここに本文を読みに来てくれてる人は多分もう重々承知のこととは思いますが、この本、英検がどういう試験だかを細かいとこまで解説してくれてる定番の参考書っすね。その、英検1級対応版。
もう、想定読者層を推し量りながら、一歩先のニーズに先回りして答えていきましょうか。いや、俺ももう何回も英検1級受験してて。落ち続けてます。準1級と1級の壁は高いっす。じゃあ何をどのように準備すれば、1級に受かるのか。
思うに、共通テストのレベルとかも超えてる感じだし、個人的、個別具体的な英語力向上のモチベーションとして、確固としたものがないと、英検1級レベルの勉強って、やり通すことが出来ないんだと思う。そういうのが、準1級と1級との間の壁じゃないかな。
例えば俺の場合は、まあマジで個人的なものだからヘンテコな言葉を使うしかないんだけど、生物学の基礎として数学を学ぶに際して、日本語の参考書だけでは不足だということがわかったんで、語学をやってる。その一環として、今、英語をやってる。
親の意向で小さい頃からバイリンガルに育てられた、って人とかは別として、基本的に日本語文化圏で生まれ育ってきたと自覚してる人は、そういうふうに、かなり自己の確立みたいなことが結構進んでからじゃないと、自分なりの英語学習の理由をきちんと持ち、そのオリジナルのビジョンを実現するべく英語をどんどんやってって、その過程で英検1級を突破する、というところまで、なかなか行かないんだと思うんよ。で、目に見えて現れてくる現象としては、何やかや、とにかく理由をつけて、この総合対策教本を読むのを敬遠する、パス単もやんない、もっと先にやんないといけないことがたくさんあるから、と、英検1級チャレンジを後回し、後回しにして、どんどん時間だけが経つ。
でも、ここまで読んでくれてるあなたは、俺のこんな独り言みたいなブログを読んでるほど、ちょい、人生に今、ゆとりがあるってことだよね。ゆとりのある今こそ、チャンスだよ。今、俺、総合対策教本、読んでみたけど、良かったわー。執筆陣も、筆に勢いがある。受験とかもぶち抜けて、本当にハイレベルの域に達せんとしてる日本人へのプレゼントのような本だからね、受験参考書みたいに効率一辺倒じゃない。ちゃんと、「1級合格にはこの教本だけ読んでたんじゃダメ」とか、本当のこと言ってくれるし。
ああ、単語の勉強とかをショートカットして、なにしろ楽に1級合格しようっていうニーズに応えているようには感じないんで、そこらへんは注意喚起しておきます。俺はちょうど最近旺文社の『パス単』1級を一周してたんで、その点、楽は楽だった。リーディングの長文とかリスニング教材とかが、わかんない単語が多すぎて無理、っていう状態だと、無理やり教本を読み通すっていうのもなかなかつらいものがありそうな気はする。リーディング長文に朗読音声も用意されてないし、面接の解答例には日本語訳すらない。この本で英語力向上を図るのは目的がちぐはぐだよ、それこそ受験参考書や、あと、高校の検定教科書だって、良いのが揃ってるんで、英語力向上のためには英語力向上を狙って制作された本を使うのが良いと思います。餅は餅屋ということですね。この教本は、あくまでも、「英検1級がどんな試験かを教えてくれる本」として優れているのであって、それ以上でもそれ以下でもない。
そんなところかな。最後まで読んでくれた人、ありがとう。英検1級突破に向け、一緒に頑張りましょう。ではでは。