説明責任の行き届いた社会を目指して

大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

英検1級一次試験の手応え。リスニングが、ひどかったー

英検1級の一次試験を、受けてきました。その手応えをここに書きます。
 
まずはスコアから。2023年6月4日に受験して、で、6月5日午後イチにはマーク式の問題の解答番号が公式から発表されるんで、英作文以外はすぐに自分のスコアはわかるようになってるんです。
 
ボキャブラリー:25問中17問正解
リーディング:16問中11問正解
リスニング:27問中12問正解
 
って感じです。いやあ、リスニングがひどい。いや、本番中、解いてても、全然理解できてなかったから、このスコアも全く不思議はないけど。
 
英作文の出来次第では、ギリギリ、合格してる可能性もないことはないと思うんですが、どうかな。
 
各分野の手応えを、順々に書きます。まずボキャブラリーですが、さすがにここは、今回の試験対策ではパス単しかやんなかったんで、出来ててほしいとこでした。今までの俺は、単語の勉強を軽視していたので、ボキャブラリー問題には全く手も足も出なかった。それが、しつこくパス単をほぼ2周したんで、まあそこまでひどくもないスコアになりましたね、今回。25問中17問っていうと、100点換算すると68点っすか。今までがほぼゼロだったところから、よくぞここまで。
 
次にリーディングですが、スコアが、冒頭からビターッと正解なんですよ。で、英作文に振り向ける残り時間が気になり始めた時点から、ラスト5問連続してミスってるの。特に、5つある長文のラスト1つは、時間が足りなくて、まともに読めなかった。だから、間違えた。単語力がアップしてたせいで、特に最初の方など、マジ、読んでて楽に感じたは感じた。だからさ、斜め読みでもラスト5問が間違いは間違いなんでね、リーディングはたしかに俺は比較的得意だけど、やっぱしまだもうちょいボキャブラリー力が足りてないんよ。パス単だけじゃだめなのかもしれない、さらに高みを目指すなら。超速で完璧に読みこなして、満点取った上でさらに時間の節約も実現する、っていう状態が、目指すべき状態なのだろう。まだまだ研鑽が足りない。
 
で、問題のリスニングですが。困ったなあ、どうすりゃいいんだろ?リスニングの問題を解いてきた演習量が、基本的に、足りてないんだよ全然。で、だな、リスニング問題を解くのに必要になってくるボキャブラリー能力ってのが何たるかってのを、そもそも俺はわかっていない。言文一致とはいうけれど、リーディングとリスニングで、どうやら必要なボキャブラリー能力が微妙に違ってるんじゃないかって気がしてる。出てくる単語そのものが違う気も少しするし、また、リーディングで読める単語でも、それを耳でも正確にキャッチするというのはちょい別物なんだよ、多分。
 
リスニングに関しては、スタートラインにすら立っていない。まず俺のやるべきは、人並みにリスニング問題を一定の分量ちゃんとこなして、リスニング問題ではどんなボキャブラリー力や文法構造把握能力が求められるのかを把握すること。そして、目指すべき能力のイメージを明確にした上で、それを獲得すべく作戦をねって、勉強を進めていくべきだ。
 
と、まあ、何しろ一次試験は終わったんで、英作文の出来次第で二次に進める可能性はゼロじゃないと思うんで、面接対策の準備はこれからやります。
 
あ、豆知識的なことも、ラストに一つ独り言しときます。時間配分などの都合で問題を一部捨てる時とか、適当にマークシートに記入だけはするじゃないですか。その時ですね、「1」は、避けたほうが良いと思います。たいてい2か3なんで、全部1にして、一問くらいは当たってんだろとかいう淡い期待をしてると痛い目にあう…あいました。オール3あたりが無難かなと。以上、蛇足でした。

旺文社の『英検1級総合対策教本』読書感想

旺文社の英検書、『英検1級総合対策教本』を、読み終わりました。その感想を書きます。
 
この記事のタイトルでここに本文を読みに来てくれてる人は多分もう重々承知のこととは思いますが、この本、英検がどういう試験だかを細かいとこまで解説してくれてる定番の参考書っすね。その、英検1級対応版。
 
もう、想定読者層を推し量りながら、一歩先のニーズに先回りして答えていきましょうか。いや、俺ももう何回も英検1級受験してて。落ち続けてます。準1級と1級の壁は高いっす。じゃあ何をどのように準備すれば、1級に受かるのか。
 
思うに、共通テストのレベルとかも超えてる感じだし、個人的、個別具体的な英語力向上のモチベーションとして、確固としたものがないと、英検1級レベルの勉強って、やり通すことが出来ないんだと思う。そういうのが、準1級と1級との間の壁じゃないかな。
 
例えば俺の場合は、まあマジで個人的なものだからヘンテコな言葉を使うしかないんだけど、生物学の基礎として数学を学ぶに際して、日本語の参考書だけでは不足だということがわかったんで、語学をやってる。その一環として、今、英語をやってる。
 
親の意向で小さい頃からバイリンガルに育てられた、って人とかは別として、基本的に日本語文化圏で生まれ育ってきたと自覚してる人は、そういうふうに、かなり自己の確立みたいなことが結構進んでからじゃないと、自分なりの英語学習の理由をきちんと持ち、そのオリジナルのビジョンを実現するべく英語をどんどんやってって、その過程で英検1級を突破する、というところまで、なかなか行かないんだと思うんよ。で、目に見えて現れてくる現象としては、何やかや、とにかく理由をつけて、この総合対策教本を読むのを敬遠する、パス単もやんない、もっと先にやんないといけないことがたくさんあるから、と、英検1級チャレンジを後回し、後回しにして、どんどん時間だけが経つ。
 
でも、ここまで読んでくれてるあなたは、俺のこんな独り言みたいなブログを読んでるほど、ちょい、人生に今、ゆとりがあるってことだよね。ゆとりのある今こそ、チャンスだよ。今、俺、総合対策教本、読んでみたけど、良かったわー。執筆陣も、筆に勢いがある。受験とかもぶち抜けて、本当にハイレベルの域に達せんとしてる日本人へのプレゼントのような本だからね、受験参考書みたいに効率一辺倒じゃない。ちゃんと、「1級合格にはこの教本だけ読んでたんじゃダメ」とか、本当のこと言ってくれるし。
 
ああ、単語の勉強とかをショートカットして、なにしろ楽に1級合格しようっていうニーズに応えているようには感じないんで、そこらへんは注意喚起しておきます。俺はちょうど最近旺文社の『パス単』1級を一周してたんで、その点、楽は楽だった。リーディングの長文とかリスニング教材とかが、わかんない単語が多すぎて無理、っていう状態だと、無理やり教本を読み通すっていうのもなかなかつらいものがありそうな気はする。リーディング長文に朗読音声も用意されてないし、面接の解答例には日本語訳すらない。この本で英語力向上を図るのは目的がちぐはぐだよ、それこそ受験参考書や、あと、高校の検定教科書だって、良いのが揃ってるんで、英語力向上のためには英語力向上を狙って制作された本を使うのが良いと思います。餅は餅屋ということですね。この教本は、あくまでも、「英検1級がどんな試験かを教えてくれる本」として優れているのであって、それ以上でもそれ以下でもない。
 
そんなところかな。最後まで読んでくれた人、ありがとう。英検1級突破に向け、一緒に頑張りましょう。ではでは。

パス単1級を一周目読了しました。その感想

旺文社の英検対策書の一つ、単語帳の『パス単』という本があります。その英検1級対応版を、今さっき、全体をぐるっと読み終わりましたんで、その感想というか、手応えを、この記事に書き残しておきます。

2023年5月現在、「5訂版」というのがおそらく最新なはずです。これをやりました。

数ヶ月だか1年位だか前にもやりかけてて、2400語のうちの900語までは読んだんです、その時。けど、それから時間が経ち、忘れちゃってたんで、901語目からラストまで、そして改めて1語目から900語目までをやり直しました。それが、さっき終わったというわけです。

俺の読み方は、こうです。公式アプリの「英語の友」をまず月1800円のサブスクリプションを払い、アプリのアップグレードをします。その上で、1セクション(100語)ずつ、こなしていきます。具体的には、まず本をじっくり読む、発音記号とスペルと意味、例文までじっくり読み込みます。で、動詞が終わったらそこまでで、アプリで音声を聞きます。アプリをアップグレードする必要性が、ここで、あります。アップグレードしないと、アプリ上で単語の意味や例文の日本語訳などを表示させることが出来ません。で、動詞が終わったら、名詞。名詞が終わったら、形容詞その他全部。アプリで音声まで聞き終わったら、本に掲載されている「1分間ミニテスト」ってのをしっかりやります。で、またアップグレードしないとできないメニューをここでやります。アプリで「単語テスト」ってのがあるんですが、これ、アップグレードしてないと、一日10題しかできないんです。アップグレードすると、この一日10題の縛りがなくなり、無制限になります。また、1セクションごとの出題数も設定をいじれるようになるんで、俺は出題数を100にしちゃってます。1セクションが100語なので、ちょうど全部が出題されるようになり、俺はこれが快適です。

で、このメニューで、一気に2400語、見終わったわけですが。その感想は、と。そうですね、うーんと、結構ハードルは高かった。俺には。先に900語やりかけてそこで挫折した原因は、まだその時点の俺にはこのパス単1級は難しすぎたということなんだろうなと自己分析してます。その後、俺は、英検1級チャレンジから一歩後退し、あえてもう一度英検準1級にチャレンジ、そのチャレンジの一環として有名な『ターゲット英単語1900』という受験参考書の英単語帳を頑張って読み通しました。で、その上で、パス単1級に改めてチャレンジしたのが、今回なんです。で、今回は、読み通せた。それは、ターゲット1900で基礎ができてたからだろうな、と、思う。だから、これからパス単1級をやろうとしてる方にアドバイスできるとしたら、もしこれを読んでみてあまりにも難しく感じるようなら、まだパス単1級をやるには時期尚早な可能性があるんで、無理無理パス単1級にいきなりチャレンジするよりか、例えばターゲット1900のような良書で基礎体力を身に着けてから再チャレンジしたっていいんじゃないですか、と言いたい。バロメーターとしては、知らない単語の知識が出てきた時に、へー、こんな言葉もあるんだ、ワクワク…と、一瞬でもそう思えないようなら、ヤバい。と、思います。

なんか説教臭くなってきたので、これくらいにします。読み通して、楽しかった。でもこれからがまた新しい始まりっす。アプリで問題を解きまくれば、苦手単語があぶり出せる。そこまでできれば御の字です。ではでは、こんなところで。

(注)ネタバレなのでまだ観てない人は注意を!すずめの戸締まりを、今更ですが観てきました。その感想

映画『すずめの戸締まり』を、のこのこ一人で観てきました。今更…。
 
あ、いきなりネタバレになっちゃうんで、まだ観てない人はご注意ください。
 
で、いやあ、納得行かないっすね。ソウタみたいなケースは、この世の中、要石になるのが99.999999%でしょう。
 
だって、ダイジンは長いこと要石だったんでしょ?じゃあ誰かが交代するのが筋じゃん。当たり前じゃないですかね。それで、その順番が自分に回ってきそうだったら、俺なら進んで引き受けるかも。
 
いや、でも、これは、俺が大病を経験してきたサバイバーで、病気のために結婚もしてないし子供もいないから、そんなことが言えるのかもな。守るべきものが確固としてある人は、要石になれなんて言われても絶対拒否かも。
 
あんまり宗教とか国体の話とかと結びつけたくないんだけどね。新鮮な気持ちでまずこのブログに感想文を書きたいから、まだ他の人のレビューをあえて読んでないんだけど、予想するに、多分たくさんの人が、そういうこと書いてるっしょ。だから俺は、可能な限り日本語の基本単語だけを駆使して、俺なりに話の根本に迫っていきたい。
 
うむ…やっぱり、俺の最初の感想、納得できない、ってのは、一面的に過ぎたかもな。だってさ、俺だったら喜んで要石になるよ、なんて吹聴するのはさ、俺なんか誰からも愛されてないよって言ってるようなもんなんじゃない?この人間社会、誰もが誰かから愛されていて、そのかけがえのない一人が要石になる、っつったら、その人を愛している人が、それこそすずめのように悲しむ。人間たるもの、自分を愛する人のことまでをちゃんと考えられるようになっていくってのが、大人としてのいちばん大事な心構えの一つだろう。
 
でもねえ、いや、現代が昔より世知辛い世の中になってる、とか、そういう事を言うつもりもなく、いや、昔も今も、ずっとずーっと、世の中って、そんな愛であふれた場所でも、ないじゃん?たとえ夫婦や親子であっても、一方がもう一方を食い物にする関係になっちゃってることって、ままあるじゃないですか。
 
だから、このすずめの戸締まりは、ある意味、愛に関する教育的指導を含む。そういう監督の方針なんじゃないか。力いっぱい愛し合いなさい、って。愛の無気力におちいるな、愛を追求しなさい、と。そういう世の中でこそ、要石にまたなってくれたダイジンも、納得してくれるよ…と。あーやっぱり、俺、やっぱ納得できないわ。ダイジンは誰かと交代してもらうべき。もしくはさ、誰かが要石になるっていうシステムそのものを、壊して、新しい体制をともに構築していこうよ、っていうビジョンを打ち出してほしかった。
 
ああ、あと、俺、子供はいないけど、甥姪は3人いて、結構遊んでもらってる。そんな俺として、たまきさんとすずめの口喧嘩にはハッとさせられた。俺は俺の甥姪をあんなつらい気持ちにさせたくないな。あのシーンは結構きつかった。
 
そんなところでした。ひと晩寝て、明日以降、観た人のレビューとかもちょいちょい読んで、色んな意見に触れていきたい。

『マネジメント』日経BP版の第4分冊(最終巻)を読み終わっての感想

ドラッカーの『マネジメント』を、最終巻まで読み切った。その感想を書く。
 
このIV、すなわち第4分冊は、かなり難しく感じた。組織の仕組みの話とか、実際経営者になって組織を動かした人じゃないとわかんないような話のオンパレードだったように思う。かなり背伸びしての読書体験だった。
 
でも、大事なことを書いてくれてるんだろうなっては思う。だから、本当にこれ、本物の古典なんだろう。金や生活のために書かれた本じゃない。ドラッカーの良心によってつむぎ出された本で、つまり一言で言うと古典、すなわち文化遺産ということだ。
 
最後の方で、マネジメントに欠かせない要素として道徳心が必要だ、みたいな話が出てくるが、これは俺もホント、同意。人を人がコントロールする、っていう関係って、必然的に社会の中に存在しちゃう。俺が今やってる塾講師だって、そうだ。その、影響を及ぼす側に立つ人は、そりゃモラルがなきゃ論外だわな。
 
あとは、そうだな、これで最終巻を読み終わったんで、『マネジメント』全巻を通しての感想もここに書きたい。いや、立てるべき目標の8つのカテゴリってのと、目標管理、すなわちマネジャーは自分で目標を立てそれに自らを縛らせて自主的に規律を作り出していくべき、っていう話の、2つ。この2つが、良かった。そのとおりだと思う。ただ自然科学の本ではないな。断定、言い切りをかなりの程度含む。しかし、その断定、言い切りが、いちいち納得できる、もしくは実務経験を詰めばそういう結論に至るだろうと予感できるものばかりなので、自然科学ではないけど、経営科学だということで、これは一つの学問分野なんだ。てか、この『マネジメント』をもってして、経営学っていう学問がちゃんと確立したのかもな。
 
数式を使わずにここまで色んな事を網羅して書いてくれてる本は、俺の知ってる小さい範囲では、ほとんどない。聖書くらいしか、ないんじゃないか。いや実は俺、13年くらい前に大病して、数年くらい本がまともに読めない状況だったんだ。その時、後悔したのが、あっ、資本論と聖書とマネジメントを読んでおけばよかった、って思ったんです。本が一生読めないままかとその時は観念したんで。ところが、本当にラッキーにも、本も読めるまでに回復した。ので、上記3つの本を、全部読破した、というわけっす。
 
マネジメント、面白かった。大人の本って感じ。営利企業という存在の大事さも、よく分かる。企業が生み出した利益により社会が回ってくというのがすべての根幹だ、みたいな話が実にしばしば出てくるんで。会社勤めの人へのエールになってる。この本は、今後も何十年と、エールを送り続けることだろう。古典的名作の名に恥じない内容でした。

『実用数学技能検定 要点整理 数学検定4級』(丸善出版)読書感想

数学検定4級に対策を講じるための参考書の定番、「要点整理」を、今さっき、読み終わった。感想を書く。

まず、数学検定4級は、学年で言うと中学2年生までに習う内容で構成されている。俺、塾講師やってまして。新中2生の数学を教えるに当たってちょい必要になったんで、この4級の要点整理に着手し始めたわけです。

そうだな、内容面では、特に面白いと思ったのは「2-3 1次関数」のとこで、連立方程式の2つの式のそれぞれを同じデカルト平面に図示して、直線と直線の交点の座標がすなわち解だ、みたいな議論がちょこっと解説されてた。なかなか突っ込んだ議論で、特にここが印象に残りました。

ちょこっと前に俺、数学検定3級(中3相当)の要点整理にも集中して取り組む機会があった。それも踏まえて言うと、そうだな、中3って言うと、中学3年間の総仕上げ、って感じの色彩が強いと思うんだよね。いや、これは、何も要点整理に限ったことじゃなく、中学生の学習指導コンテンツって大抵そんな感じなんだけど。だからさ、そこで大事になってくるのが中2という学年だ。中1は、まず小学生から中学生への橋渡し、導入。中3は、総仕上げ。となると勢い、実際具体的に実力を構築していく期間として、中2という学年のカリキュラムに、いっちゃんおいしいとこ、大事なとこが詰め込まれることが多い…少なくとももし俺がカリキュラム作成者だとしてもそうしたくなる。

例えば、連立方程式。これも、中2の範囲だ。図形の単元でも、「証明」っていうのが出てくるし。これら、数学の世界に入り込んでいくための必須の武器を、中2でがんばって勉強して身につけておかないと、その後、数学で落ちこぼれていくのは目に見えている。

大人がやり直したい場合って、あるじゃないですか。勉強を。苦手意識のある科目を学び直すなら、是非、中学からやるべきっすよ。欲を言えば中1から、だけど、どうしてもどうしてもショートカットしたい、ってんなら、中2からかな。ただその場合はやっぱし指導者について学ぶのが良いんじゃないっすかね。それ、お金かかるじゃないですか。だからやっぱし、独学で、お金もかけずに、ってなったら、中1からやり直しますね、俺だったら。

ああ、あと、要点整理の本としての特徴として、まあ数学検定っていう試験がそうだからなんですが、例えば4級は中2までの範囲が出題されるのですが、中1,小6の範囲も結構な分量、出題される。だから、要点整理でも中1、小6の範囲が取り上げられてるんですよ。だから、この要点整理をやり込むことにより、何が期待できるかと言うと、複数年に渡る数学の学習内容を長いスパンで一体的に理解を深めていくことができる。これは、すごく大きな特徴なんじゃないかと思います。やっぱしほら、中学の中間とか期末のテストの点数って、高校入試にダイレクトに効いてきたりするから、中間・期末の点数を上げる!とかって、塾とかだとそうなっちゃう。当たり前ですよね。が、あんまりにもゴリゴリにそういう考えばっかりに凝り固まっちゃってると、中1と中2と中3の単元をバラバラに教えて、はいそれで終わり、ってことに。その点、この要点整理は違います。数学教育の一連の流れを全体的に見渡せる。ホント、受けたもん勝ちだと思います、数学検定は。英語検定もそうだと思うけど。

要点整理の執筆者の先生方も素晴らしいんでしょうね、問題の一つ一つも粒ぞろいの良問ばっかりだと俺は思ったし、要点整理こそは、中学生の生徒たちに繰り返し復習させるべき優れた問題集だと思いますです。

『マネジメント』日経BP版の第3分冊を読み終わっての感想

ドラッカーの『マネジメント』読書も後半戦、全4冊のうちの第3分冊を読み終わった。その感想を書く。
 
読みながら、21歳の頃を思い出していた。大学のサークルで人間関係に壮絶に失敗し、失意のバイト生活をしていた頃。とうとう大学を休学し、フラフラしていた。そんな中、9時〜17時のバイト、というのに、スーッと応募したのであった。なんにもわからない中、面接で「仕事というものを知りたい」などと好き勝手しゃべってた。そしたら、受け入れてくれた、ベテラン社長さんが居た。
心底、可愛がってくれた。業務時間外で、何しろ本を読んだな。日経文庫っていう、仕事関係の手引みたいんが充実してるやつを中心に。そのように俺をコントロールしたのも社長だろう。そうだとしか考えられん。頃合いを見計らって、社長が俺を飲みに連れ回してくれるようになった。ジャブジャブ飲んだ。楽しかった…。
マネジメントのIIIだが、本当に、まっとうな仕事の本だよ。真面目に仕事に取り組む人が読む本。社長も読んだんじゃないかな?どうだろ。なにしろ、仕事への愛が詰まってる。目標による管理、とか、良いよなあ。自分から目標を立て、その目標に対して仕事をしていく、など、素晴らしい内容だ。洋の東西を問わず、愛情を持って仕事に取り組む人って、大勢いるんだと思う。アメリカにもドイツにもたくさんいたんだろう。そういう人たちとの関わりの中で、ドラッカーは、インスピレーションを得て、この本を書いた。そうだろう。
 
社長との思い出にひたり続けるのも悪くないが、ちょい、ここでモードを変えて、この第3分冊に関してマイナスなことも書こうかな。いや、マイナスってほどでもないけど。この『マネジメント』っていう本ってさ、オールインワンを目指した本なんだと思う。ドラッカーは、「ここに経営学のすべてが詰まっている」と言えるような本を、書いてみたいという野心を抱いたんだと思うんよ。そのような野心により、この『マネジメント』は、ドラッカーの他の著作と、性格が違うんだと俺は感じる。で、そうだとすると、いや、目標管理とかは抜群に鋭いけど、まだわかってないこととかに関しての歯切れの悪い記述も頑張って読み進めなきゃならん。ドラッカーの本だからって、面白くて面白くて一気に読んじゃいましたーっ、っていうふうにはなりにくい。意思決定とか組織論とか、詳しい人ならまあそんなに読むのは苦労しないと思うけど、俺はそんなに詳しくなかったし、あと、実務経験が足りないからなのかもな、ちょびっと読むのに我慢はしたかな。
そんな感じです。とにかく「目標管理」が良かった、内容面では。第3分冊は、これに尽きる。働いてる一人ひとりは違う人間なんで、たとえ同一文言の社是に従っていたって、個人的な受け取り方は違う。だから、自ら自分のビジョンを言語化し周りとコミュニケーションを図っていくことで、それでこそ1+1が3にも4にもなっていくんだ。