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大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

『公式TOEIC Listening & Readingトレーニング リスニング編』読書感想

『公式TOEIC Listening & Readingトレーニング リスニング編』という本を読み終わったので、その感想を書く。昔、TOEFLには凝ったことがあって、またここ最近、英検を受けたりもしていた。が、ずっとずーっと、TOEICには全く手を出していなかったのだ。そんな俺が、この度、初めてTOEICの問題に触れた。いやー、全く、素晴らしい。

問題が非常に良問。なんていうか、皆さん、Apple社の製品を使った経験はありますか。iPhoneとかMacとか。Appleの製品を使い始めたときのような感覚って言ったらいいかな、ほら、マニュアルがなくっても、なんか触ってるうちになんとなく使い方がわかって、問題なく使いこなせるようになるじゃないですか。言語っていうのも、本来そういうものなはずで、ところが、一定以上大人になっちゃった後では、ただ聞いてるだけでは言語って習得できなくなっていく。ところが、この本をやってると、なんとなく、やり進めてるだけで、なんとなーく、英語がわかってきちゃう。そういうふうに工夫されている。そう、感じました。

英検のリスニングの問題とかも、難易度的には上下ともレパートリーが広いし、素晴らしいと思うんだけど、TOEICって、全員がおんなじ問題を解くからか、問題に対してかけられている労力、気合みたいなのが、本当に桁が違うんじゃないかと思う。問題を解き進めていくうちに、その学習者の頭が初期化され、幼児帰りして、赤ちゃんが言語を学ぶように、吸い付くように一つ一つのボキャブラリーが頭に吸収されていく。

アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、カナダ英語の使い分けってのを前面に押し出してる。最初はウッて思うけど、でも、これが、また、良い。そもそも、人間というのは、対象が複雑であればあるほど、そのものを覚えやすいっていう特徴がある。乱数表は覚えられないけど、長編小説の一節は覚えてたりする。で、「広告」の英語はアメリカ英語ではアドバタイズメントだけどイギリス英語、オーストラリア英語ではアドバーティスメント。イギリス英語とかは全体的なイントネーションも違うし、こういうのにぶち当たって、あ、そういや日本語でも、大阪弁が全くわかりませんでは社会生活に支障が出るよな…じゃあ、各国の英語を知らなきゃならないってのも、そりゃそうだわ…と、どんどん英語学習に対しての前向きさが促進されていく。

本当に、素晴らしかった。この本を突破口に、もっともっとTOEICにハマっていきたいです。

ただまああれだな、TOEICをやっただけでは、例えば英作文力とかは鍛えることはできないだろうとは思った。そこらへんを、TOEFLだの英検だのでちょこっとやってたから、ミッシングピースのこういうリスニング選択問題特訓みたいなのに特に感激しちゃってるのかもしれない、俺。結論、日本人が英語をやろうと思ったら、英検もTOEICTOEFLも必要。と思いました。