都内の中高一環の男子校に通っていたが、中3の頃から所属していた卓球部を幽霊部員になり、よく横浜駅から最寄りの保土ヶ谷駅まで、電車に乗らずに歩いて帰っていた。全く、孤独だった。
そんなんだから、その後の破滅につながったんよ。多感な思春期に、誰とも喋らず、関わらず、一人で誰もいない道をほっつき歩いてたんだから。
まあ、その同じ道を、たった今歩きなおしてみたんだけど、まあ道としては悪くはない。一応、「旧東海道」ということで、由緒正しい道であったことは、だいぶあとになってから気づいた。だから、昔っから多くの人が往来してたとこを、俺も歩いてたことになる。
歩き疲れた身体に、三角チョコパイが甘く染み込む。昔も、たどり着いた保土ヶ谷のマックやケンタ、カフェドクリエなどで、そういや、勉強とかしてたなあ。
色々あったけど、今は、人付き合いも人並みにできるようになりつつある。俺は、人の間で、生きていこう。そう思った。帰ろう、今の地元に。
せっかく横浜エリアまで来てるから、帰りがけに駅周辺でもうちょい遊んでから、帰る。この小旅行をもって、俺は新たな受験チャレンジへと全速前進モードに入るつもり。受験という近視眼的な目標を超えて、45歳までに「生物学者のための量子力学学習ブログ」発表に向け、諸々勉強していく。手近の人的ネットワークをたどって、自主ゼミもいくつか持ちたい。教わりたいし、教えられることは教えていきたい。充分それは時間的、能力的に可能なことだ。
自分の原点に帰ることは大事だ。気持ちがとても落ち着く。
孤独だった高校、大学時代を否定はできない。それは俺の歴史だ。ここから俺は成長してきた。