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大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

都立高校入試過去問の国語を解いてみた感想

都立高校の過去問を最近ずっと解いてみてる。使ってるのは、『2023年度 東京都公立高校入試過去問題』(東京学参)。7年分が掲載されてる。で、今、国語を一応やり終わったので、国語の過去問の感想をブログにアップしようと、この文章を書いているところ。

まず、これはこの過去問に限ったことじゃないかもしれないんだけど。長文を読ませて、その途中に横線が引っ張ってあって、ここの部分はどういう意味か?とか、ここの部分を筆者が書いた理由は?とか、そういうのを4つの選択肢から選ぶ問題って、あるじゃないですか。漢字と200字作文以外は全部そういう選択式問題なんだけど。これさ、変な話、解いたときの体調次第でも成績が左右されるよね。俺はそう感じた。数学とか理科とか、あと英語とかも、答えは明確にはっきりこれって大抵理由がわかる。けど国語の選択式問題はね…。文学作品の解釈とかって、本来自由なはずで、いろんな受け取り方をされることを作家が重々分かった上で、あえて多義的な文体を駆使する場合だってあるし、根本的に、答えが定まるたぐいのものではないんだよ。でも、過去問をやってみて、マジ、そういう、本来そういう個人的体験に属するような、微妙な文学表現を、どう解釈しますか?みたいなこと、選択式問題でガンガン出題してくるのに、びっくりした。だからこれ、感受性が豊かすぎちゃったり、普段から小説を独自解釈して楽しんでるような人、論説文をただ読むだけじゃなく自分も意見を言いたくてしょうがなくて頭の中でグルグル自説を展開させてるような頭の回転がいい人、とかは、逆にこの選択式問題、苦手なんじゃないかな。そうだなあ、だから、選択問題の正答率をあげようと思ったら、まず試験前の晩はよく寝て、本番では、自分勝手な思い込みから離れたフラットな気持ちで、アからエの選択肢を落ち着いて読んで、比較しながら消去法で慎重に答えを出すのが良いと思います。時間に余裕があれば、見直しもしたほうが良いよ。試験時間50分間ずっとずーっとフラットな気持ちでいれるお坊さんみたいな人は少ないはず。だから、見直し。

あと、きっとこのブログを読んでくれる人の中には、200字作文にどう取り組むかのヒントが欲しくていろんなブログ見て回ってる人とかもいるかもしんないんで、作文問題に対しての俺の考えを書きますね。まず、200字って、かなり分量少ないよね。そうそうたくさんは書けない。しかも、問題が例年、「具体的な体験や見聞も含めて」って出題される。これ、俺、最初わかんなかったんだけど、つまり、具体的な体験や見聞は、含めなきゃいけないっていうことなんだよね?俺は今ではそう解釈してます。「含めていいよ」じゃなく「含めろ」ってね。で、そうだとすると、まず自分の体験や、あとは本や新聞で読んだ見聞でもいいけど、そういう、こっちから新しく持ち出す話でまず一段落。ちょっとでも込み入った話をしちゃうと、軽く100字なんて超えちゃうから、手短に。で、二段落目で、問題の長文の著者の意見にちょいと触れて、同感または反対の意見を述べ、できればちらっとさらに自説を展開して、終わり。これで、200字ギリギリいっぱいだと思うよ。だからさ、文章なんて、小説っていう芸術作品にもなる類の代物なんでね、文章の芸術性をテストするなんてのは公平性を旨とする入試の現場では不可能だと思うわけです、俺は。客観的に、きちんとした文章を書けますか?という試験なのだから、淡々と機械的に、少々作り話でもいいからまずは自分の体験談、そして、問題文を分かってますよアピールのために、筆者の主張の重要なところを一つピックアップして同意または反対、で、余裕があればちらっと自説をさらに主張、で、ピタッと文章を締めくくる。逆にね、こういう感じで行かないと、どうしてもどうしても、書くのに時間がかかりすぎて、試験時間が足りなくなっちゃうよ。文章を書くのに時間がかかる人は、いや実は俺も本当にそうなんだけど、書く文章に納得がいかないと気が済まない人でしょ?まあ俺自身がなかなかできてないことを皆さんにおすすめするのもどうかと思うんだけど、入試は文芸雑誌のコンクールじゃないんで、こだわりや美学は捨てて、文章作成マシーンとなって、AIが作るような文章を心がけてはいかがですか。

(ブログ大体書き終わってから思い出したんで後付けで書くけど、作文、体験談のネタ選びでかなり点数が左右されると思った。過去問を解いてて。「書きたい体験談」じゃなく、「問5の問題に対して的確に関係した、また短くまとめて文章に書きやすい体験談」を選ぶことが大事だと思う。さらに、二段落目で自説を展開しやすいかどうかまで先々計算ずくで、体験談を選べれば、かなりの高得点が狙えるんじゃないかな。)

あとは、そうだな、俺は、大問5の古典の問題が、結構好きです。いやー、高校生の頃、俺、かなり古文の授業をサボってて、出席日数が危うく足りなくなるところで。本当に、古文、大嫌いだった。けど、今になって、中学校の教科書から読み直してみると、ちゃんと現代語訳もつけてくれるし、枕草子とか平家物語とか、美しいなあと、素直に思う。で、この都立高校の入試問題、古典と、その古典についての対談が問題文として出題されるんだけど、どの年度も面白くって。古典そのものも、対談の内容も。俺、大問5のファンです。

国語に関しては、そんなところでした。

(もう1つ、追記!問題を解く順番に関して。大問4はラストに作文も控えてることだし、一番最後に回すのが良いと俺は思う。で、古文はちょっと別世界的なんで、漢字の直後にチョチョイとやっちゃうのはどう?となると、まあ俺のやり方としては、漢字の読み→漢字の書き→古文→小説→論説、というふうに、過去問を解いてました。具体的には、大問1→大問2→大問5→大問3→大問4、っすね。ご参考までに。)