説明責任の行き届いた社会を目指して

大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

『英単語ターゲット1900』(旺文社)読書感想

旺文社の、昔からある有名な英単語帳、『英単語ターゲット1900』を、読み終わった。その感想を、ここに書く。

かなり時間がかかってしまった。読み始めて今日で12日目で、ようやくなんとか全体を見終わった。

 

俺の読み方は、こうである。まず、単語100個の「1セクション」を、じっくり書籍で意味やスペルを読み込む。かなり時間がかかり、2時間で読み終われば早い方だった。色んな余計なこととかも頭に浮かんできちゃうときは、3時間とかすぐに経っちゃった。そうそう、公式アプリ「ターゲットの友」で音声を確認するのを、同時並行で進めた。100個を大体5回くらいに分けて、だから動詞を2回、名詞を2回、形容詞を1回で聞いた。単語と例文の朗読音声を。

それが終わったら、これは家に帰らないとできないメニューなんだけど、アプリで音声を流しながら、自分でも発音してみるっていうのをやった。アプリを工夫して使った。ここのこれからの説明は、「ターゲットの友」を既に触ったことのある人しかわかんないだろうけど、一番下のバーの左から二番目のアイコンをタップして「マイリスニング」に行って、で、「再生パターン」の右端「(新規作成)」を駆使。その右上のちっこい「編集」って文字があるでしょう、そいつをタップして、(新規作成)の内容を編集するの。「例文読み上げ」の後に「間隔をあける」を、俺の場合は4つくらい連続で入れた。こうすることで、例文の音声を聞いた直後に、その例文の全体を真似して自分でも読み上げるのに充分な空白時間を確保できる。(なんか、再生スピードとかも変えられるみたいだけど、そっちは、今回に関しては俺は使わなかった。)で、セクションの全体を、1周目はそのカスタマイズした「(新規作成)」で、英単語読み上げの直後に真似して言う、例文読み上げの直後に真似して言う。2周目は、再生パターンの「単語+例文」を再生し、本も見ないで、音声だけを頼りに言える範囲内で英語の音声を真似て発音。最後の3周目に、1周目と全く同じ練習を繰り返し、しめる。

と、今確認したら、再生スピード調整ボタンの直上に、ポーズの長さ調整ボタンもあったわ。俺のやり方は逆にめんどくさい。けど、単語の直後のポーズの長さはそのままに、例文読み上げの直後のポーズだけ長くしたい、って時には、俺のやり方しかないかも。

あと、セクションごとに、アプリの「全国ターゲット選手権」も喜んでやった。このターゲット1900完全準拠の問題が豊富に用意されていて、しかもそのテスト結果がランキング表示されるというスグレモノである。全部終わったが、まだ全部を満点にしてはいないので、これからじっくりコンプリートを目指すつもり。

 

いやあ、勉強になった。今までの俺は、英語をネイティブのように身に着けたいと自己流で参考書選びをしていたもので、一番売れてるみんながやってる本を俺もやってみよう、という発想は皆無だった。ところが、ひょんなことから塾講師をすることになり、で、自分の好き勝手な勉強じゃなく、かっちりと色んな生徒に対して結果を出せる学習指導力を手に入れるため、という勉強目的が加わったために、今回、じゃあ昔からある「ターゲット1900」を俺もやってみようじゃないか、ということになったのだった。で、わかった。まあこれは、ちょっと別の書籍になるが、旧課程の三省堂クラウンのEnglish CommunicationのIからIIIのどっかで読んだ文章でだいぶ気付かされたことで、その受け売りっぽいんだけど。日本人が英語を身につけるということは、ネイティブのように英語がしゃべれるようになるというよりももっと次元の高いことなのだ。そう思う。

英語を英語のまま身につけようと、自分の力を超えて、無理に英英辞典にこだわってみたり、ターゲットのような日英併記の単語帳を敬遠して、速読英単語ばっかりにこだわり、文章の中で英単語を覚えるというのだけが「自然」なのだと思い込み続けていたり。それが、今までの俺だった。けど、違うんだよ。日本語がペラッペラな人が、新たに英語を学ぶって時に、ある英単語を覚えようとする時にその日本語での単語が思い浮かんじゃうのは自然で当たり前のことだ。だから、ターゲット1900のような書籍を使って学習をすすめるのは、1つの正解なのである。

ただ、今までの我流のやり方を全否定もしない。例えば、発音とかってのは、これは日本語から頭を完全に切り替えて、一生懸命真似をして発音して身につけていくしかないと思う。きれいな発音ができるようになるためには。口の動かし方の、一種のスポーツである。口どころか、体全体の扱い方にまで再考が及ぶべきだ。で、ターゲット1900のアプリ「ターゲットの友」は、この目的に対しても、非常に非常に優れている。単語だけを連続で再生することもできるんで。ちょっとターゲット1900の感想からは外れるが、さらに2単語、3単語くらいのリピーティングに進みたいなら、俺の知る限りでは『英単語ピーナッツ』の付属CD、あと、俺自身は使ったことはまだないけど『DUO』?あれなんかも、良いかも。本当は、「ターゲットの友」の例文読み上げの直後に、全く同じ文章を本を見ずに繰り返すことができればすげえんだろうけど、俺はそれはできてない。日本語でもできないレベルのことを、無理に目指さなくてもいいかと思って。

 

まあとにかく、これでやっと人並みの英語学習の内容を知った。考えてみれば、ターゲット1900レベルの単語があやふやなままで、英検1級の一次試験があとちょっとで合格するところまでこぎつけたのとか、結構すごいことだったかも。もうちょい、英語の勉強を、みんながやってるような勉強法にも注目しつつ、この先の勉強を進めていこうと思う。てか、やっぱし、単語帳は単語帳以上でも単語帳以下でもない。インプットには良いんだけど、アウトプットが全然できなかったんで、苦しい勉強だったよ。次にやる勉強はアウトプットをやりたい。ひと月後に英検準1級を受けるんで、面接試験対策にネイティブキャンプに一ヶ月再入会しようかなとか考えてます。