説明責任の行き届いた社会を目指して

大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

『教科書ぴったりトレーニング 中学数学1年 東京書籍版』読書感想:教科書と一緒に読み進めることで、数学の実力アップが見込めると思う

東京書籍の中1の数学検定教科書を通読した感想を、別ブログにて書いた。ここでは、この教科書『新しい数学 1』を読む際に、並行して読み進めた、教科書完全準拠の問題集『教科書ぴったりトレーニング』について、書評と言うか、感想を、書いておきたい。

まず教科書のブログの方で書いちゃったが、教科書が、本当に本当に素晴らしいんでね。各単元の理解は、教科書をよく読み込むことでOK。でも、数学って、それだけじゃダメじゃん。やっぱし、問題が解けたり、実際の具体例に数学を当てはめて問題解決できる実力が伴って初めて、数学力がついたと言えるよね。で、この『ぴったり』は、そこに効く。教科書で書いてあることがなんとなくわかった、という人が、ぴったりをやると、基本的なドリル的な問題も豊富だし、そこから一歩ずつ難易度の高い問題も順序よく配列されていて、きっちりやれば必ず実力アップしていけるようになっている。

ごめんなさい、役に立たないブログ記事で。俺の目から見て、あまりにも、数学の教科書やこの『ぴったり』が素晴らしすぎて、欠点はここですとか、ここをもう少しこうしたらいいんじゃないか、みたいなことが全く言えない。こんなに素晴らしい教材に恵まれて、日本人は幸せだよ本当に。

いやここからもマジでこれも本音だが、ここまで恵まれすぎてることには副作用もある。世界のほとんどの国・地域は、自国語だけでは安定的な生活すらままならない。そこに、語学の必要性の認識を迫られるという教育的効果が厳然として存在すると俺は思う。数学教育など、日本語文化圏の中で問題なく学べる分野が、かなり多いため、日本人は、外国語を学ぶ必要性を認識することなく無駄に時を過ごしてしまいがちだ、と言っては言い過ぎですか?もっと世界の現実を知れば、英語を学ぶのがめんどくさい、なんて口が裂けても言えないはずだよ。だって教科書の多くは英語でしか書かれてないんだから。パソコンのオフィスソフトが自国語で使えなければ、当然英語版のWordやExcelを英語のまま使うしかなかろう。

と、ちょっときりがないんでこれくらいにしとく。何しろ日本の数学教育は素晴らしい。この『ぴったり』は、演習書として、素晴らしい教科書と合わせて学習を進めることで、数学を実地に運用する能力を高めることができる良書だと思った。

『新しい数学 1』(東京書籍の中学1年生の数学の検定教科書)読書感想:最高に素晴らしく、もう言うことはほとんどない

一週間前のことだが、表題の通り、中1の数学の検定教科書を読了した。東京書籍のやつで、本の題名は『新しい数学 1』。

読後すぐに感想文ブログを書かなかったのは、新鮮な記憶を失ってしまったんで、残念。しかしまあ、今からでも、書かないよりは書くほうがマシだろうと、このブログを書いている。

いや、最近塾講師の仕事を始めたんで。中学生の学習指導に必要なんで、授業のない日は数学と英語の検定教科書を代わる代わる勉強してる毎日。で、一週間前に、中1の数学を最後までやってみた。その後、この一週間では、英語の中1の教科書をやってた。英語の中1の教科書と、一緒にやった準拠問題集を、さっき読み終、その書評ブログをさっきアップしたとこ。で、やっぱしブログに上げると、俺としてもスッキリすることを確かめたんで、遅ればせながら一週間前に見終わった数学の教科書と、並行してやった準拠問題集についても書評ブログを書こうと思い立ち、夜のスタバにてこれを今書いてる。

いきおい、英語の教科書との比較から話を始めてしまう。いや、三省堂の英語の教科書『NEW CROWN』は、この教科書単独ではなかなか学習がしにくく、準拠問題集や準拠CDとセットでやってようやくなんとなく内容がわかり始める感じだったんよ。それに比べて数学は、いやあ、教科書そのものが、教材として、そのまんまで充分、非常に良く出来てると感心する。普通に読んで、問いに答えていくだけで、充分、いろんなことを学んでいける。ホント、海外のことをあんまり良く走らないけどさ、日本の数学教育、日本の数学教科書は、マジ、レベル高いんじゃないかな。各単元の説明文は簡潔明瞭。また、具体例に即して説明するときに多用される写真や図版もよく選ばれてて、美しく、素晴らしい。ちょっと、もう、言うことないね。大変満足。

ああ、ただ一つ注文をつけるとしたら、説明文中に配置されてる「問」への答えも、巻末に付けといてほしかった。本当に自分がわかってるかどうかを、問の答え合わせを通じて確かめたい独習者は大勢いるだろう。しかし、多分、教科書ガイドのようなものが出てることだろう。回答や解説が必要な人はそういうガイド本を入手すればいいんで、この点は致命的欠点ではなかろう。

この愛情溢れた数学教育書は、日本語文化圏に生まれたものが享受できる大きな大きな幸せの一つだ。これをやらずして何を先にやるか。本当に、やり込めばやり込むほど今後もますます心底惚れていくだろう本。

『教科書ぴったりトレーニング 中学英語1年 三省堂版』読書感想:教科書での学びの内容を再確認させてくれる

三省堂の英語教科書『NEW CROWN』の中1のやつに対応している準拠問題集、『教科書ぴったりトレーニング』ってのを、今、全体を読み終わった。読んでわかったことを、ここに書き留めて、皆さんの参考になればと。

NEW CROWNも当然一緒に読み進めた。検定教科書って、それだけ読んで身につくように作られてない。授業で使うことを、当然なんだけど、想定してるわけで。だから、授業を受けないで独学とか、あと、俺みたいに塾で教えたり、あと、家庭教師の人とかも、生徒が学校で使ってる教科書を教科書だけで読み進めていく必要があるでしょう。そういう人たちに、俺は、言いたい。この『ぴったり』、かなり良いよ。

この本は、教科書で学んだことを、この本の題名の通り、ぴったり伴走しながら、テンポよく復習、確認して、ドリルを豊富に提供してくれる。教科書を漫然と読んでいたんでは、学ぶことをただインプットするだけで、学びを頭に定着させるのは困難だと思う。けど、こういう準拠問題集を併用することによって、アウトプットっていうのかな、わかったことを紙に書き出したりして表現し、本当にわかってるかを実地に試しながら学習をじっくり進めていける。

まあ、多くある問題のうちには、ん?と頭をひねるような変な問題もなきにしもあらずだった記憶が。ちょっとどれとどれが変だった、とか指摘はできないけど。ドリル、練習がしたい局面で、脇道にそれたような無関係の英語表現について問う問題があったりとかかな。でもさ、そうとでもしないと、英語って自然言語だし、全てがシステマティックになってないのは日本語と同じなんで、多くの知識の羅列を、そういうもんなんだと思ってモリモリ吸収していかないとダメなんでね。だから、だから学校や塾で先生に教わるってのが、やっぱし大事だと思うよ。変な問題が時々あってもへこたれずに継続して学び、とにかく全体を通してやり抜かないと。その道々、指導者の励まし、サポートが、やっぱり必要なんじゃないかな。

紙面もカラーで見やすいし、ぴったりは、副読本として、俺は好きです。繰り返しになるけど、教科書での学びを再確認させてくれる。優れた参考書だと思いました。

『NEW CROWN 1』(三省堂の中1の英語の検定教科書)読書感想:独習するならこの本単独では厳しいか。あと、対応アプリ「ことまなS」が便利

塾講師の仕事を始めた。

大昔に家庭教師はやったことがあるんだけど、今また教える仕事を始めて、勝手が違うことも多々あり。塾スタッフの一員として、地元の生徒たちの学習サポートをしないと話にならないんで、採用されてる検定教科書を教科書販売所で入手して、勉強し始めた。

で、とりあえずたった今、中1の英語の教科書をひと通り読み終えたんで、読んでみての感想をここにしたためておきたい。

今回読んだ教科書は、三省堂の『NEW CROWN』の中1生のやつ。Book 1っていうのかな。

で、だね、塾でもそうなんだけど、この教科書だけを眺めてても手も足も出ないんよ。準拠CDってのも三省堂から出てて、俺は早々にそれも買った。けど、授業で実際に使われる音声の中で、教師だけが入手可能な音源がかなり多数存在し、その音源が、一般向けの準拠CDには含まれていなかったりする。なので、塾でもかなり多用する、三省堂とは別の会社から出ている、このNEW CROWNに準拠した問題集を合わせて解き進めながら、このNEW CROWNを読み進めていった。準拠問題集にも色々あるが、俺は『教科書ぴったりトレーニング』ってのを選んだ。この『ぴったり』も、だから、たった今終わったんで、それは別にブログをもう一本書くんで、そっちにも関心を持ってくださった方はその別ブログも見ていただきたい。

NEW CROWNに話を戻す。で、だから、この教科書だけで独習は難しい、って話をしてたんだ。でも、ぴったりとか準拠CDとかを合わせて使えば、うん、なんとなく様子はつかめるとは思う。なんというか、全体的に品があるよね。とか言うと、なんだか漠然としてるんだけど。出てくる長文の内容とか、その長文の教科書内での順序とか配置とか、そういうんが、極めて吸収しやすいように、よくよく考え抜かれてると感じる。さすがは、天下の三省堂、そしてこの本を認可した文科省様様。この本にくっついて、単語とか文法とかをマスターしていけば、うん、着実に英語の基礎力はついていくだろうな、っていう、相撲で言えば横綱相撲のような学習の進行の仕方なんじゃない?俺はお役所や大企業を手放しで礼賛したくはないけどさ、このNEW CROWNに取り組んでみて、本当に良いと思ったんで、素直に褒めたい。

俺のように塾講師や家庭教師としてこの本を使って学習指導をこれからしようとする人、または、自らが学習者で、中学英語からやり直そうと思ってる人、もしいたらね、そうだなあ、なにかアドバイスできるとしたら…。まずね、三省堂が出してる準拠CDは、買ったほうが良いと思う。ちょい高いんで、最初はウッと思うんだけど、これがなきゃ始まらない。CDの内容は、長文と、あと、「Point」っていう、新しい文法事項の例文、それと、このポイントってのを繰り返しつつ単語を色々変えて練習する「Drill」、それと、単語の音声。

ああ、アプリについても言っときたい。大事だから思わず段落を変えたよ。あのね、「ことまなS」っていう、対応アプリがあるんだ。で、準拠CDを買うと、中にコードが記載されてて、ことまなSにこのコードを打ち込むと、準拠CDと同じ内容の音声をダウンロードすることができる。ああ、話の順序がめちゃくちゃになって申し訳ない、最初に言わなきゃだったんだけど、準拠CDと同じ内容の音声を、インターネット経由で聴くことができます。けど、そういつもいつもネット環境に居られるわけじゃなし、だから、俺はCDを買った。でも、そうだね、自宅やWi-Fi飛んでる電源ありの図書館とかに絶対にいる人は、CD買う必要ないかも。ただ、塾講師の人なんかは、学習指導の最中にこの音声を流して生徒に聞かせたりとか、そういう使い方もできるんじゃないかと思うと、色々可能性が広がるんで、使い勝手は悪くないと思うんだけど。どう?

まあ、CDを買うか買わないかはどっちでもいいんだけど、何しろこの音声を聴かずに学習をすすめるのは、ちょっと、ごめん、意味分かんない。だって、語学なんだから、音声の学習は必須でしょう。

ポイントとドリルで文法事項を練習、で、長文読解でその文法事項の実際の使われ方を学ばせ、合わせて単語学習を地道にコツコツやらせていく。そんな感じで、学習指導していくことになるんじゃないかな。この教科書の使い方としては。

あ、最後に、また「ことまなS」のオススメになっちゃって、そればっかで申し訳ない。このアプリを使ってみて、各課で出てくる単語がリストになってる、「Word」ってのが、便利だったわ。単語を一つずつ朗読してくれて、その朗読が英語オンリーで日本語の意味まで朗読はしないのが俺的には好みだし、あと、英単語の横にきちんきちんと日本語の意味が記載されてる。これが、特にCDを生徒にも買わせてことまなSを使わせた場合、生徒が勉強するときにすごい便利なんじゃないかなと思った。

そんな感じっす。

『人も自分も成長できる「教える技術」の鍛え方』読書感想:教える技術の実践例として本書が読者に提供されている。素晴らしい本

樋口裕一先生の『人も自分も成長できる「教える技術」の鍛え方』という本を読了した。ここに、読んでみての感想を書く。

そもそもこれを読み始めた動機が、最近、個別指導塾の講師の仕事を始めて、自分の指導力、ノウハウのなさがわかり始め、指導力アップのために役立つ本を図書館で探していたところ、この本に巡り合ったのである。

全く偶然手に取った本だったが、今の俺のニーズにめっちゃピッタリな、素晴らしい本だった。教える仕事をする人は、本当にこれ、読んだほうが良いっすよ。

人に何かを教えるときに気をつけたほうが良いこと、コツ、みたいなのが、この少々小ぶりな本の中にビシビシ詰まってる。教える技術を、それこそこの本において樋口先生は駆使してみせている。この本そのものが、教える技術の実践例として、読者に提供されている。

例えば、知ってること全てを伝えようとしないように、と樋口先生はおっしゃる。で、そのとおり、この本でも、もっと書きたいことはたくさんありそうなのは明らかだが、わかりやすく、読みやすく、理解しやすいように、内容を取捨選択して、本のボリュームを適度な長さに絞り込んでいるのである。その結果、読者である我々は、基本中の基本を効率的に学ぶことができ、そして、その基礎力を武器に、あとは実践の場に出て、自分に適したさらなるテクニックの習得に励むなり、はたまた、さらに詳しい専門書に進むなり、色々自立的にやっていける。素晴らしい本だ。

いやあ、本当に素晴らしい本だった。

2022/04/25月、2022/04/26火の振り返り:塾に初出勤

一昨日、つまり2022年4月24日の日曜日は、午後にブログをアップしてから、諸々いろんなことをやった。これから塾講師として働くに際しての、仕事で使うメモ帳や個人的に業務を振り返るためのEvernoteシステム構築、また、授業で使うかもしれない教科書や本を手元にかき集めてざっと見渡したり。

で、ジョギングもしたんだったかな。で、寝る。

昨日は、諸々疲れもあってか、また、生来のねぼすけで、やっとこさ遅めに起きる。で、教科書やら本やらを読みながら、夕方からの塾の初出勤に備える。備えながら、この新しい仕事に対してのネガティブな思いも心によぎった。塾講師なんて止めたほうがいいんじゃないか、とか…。だが、時間になり、初めて出勤して、教える仕事をやってみて、うん、非常に充実した。やって、良かった。本当に。

夜の時間帯、塾での出勤が終わり、充分振り返りをして、寝る態勢になったはいいが、やっぱし興奮してたせいか、また、夕食はもちろん仕事後帰宅してからなので、そういうのでも、なかなか寝付けなかった。

で、今日。今日も遅めに起きる。で、ハローワークに用事があったので、行ってきた。ちょうど一番混んでる時間帯に行っちゃったっぽい。で、帰りがけ、早めだが、せっかくここまで来てるのだからと、駅近くのちょっと美味しい店で昼食。

で、地元に帰ってきて、図書館にて、昨日読みかけだった本の続きを読む。今、読み終わったんで、このブログを書きに来た。

この後、歯医者に定期検診に行く予定。そのあとは、教科書を読む作業を再開したいな。明日はもういっちょ、ハローワークに用事。その後はフリー。教科書を読む作業の続きをして、あと、夜は肉じゃがを作る。

柳美里『8月の果て』読書感想:悲しすぎる

このすさまじい小説を、今、読み終わった。

読み切る直前に、腹減ったからと早めの夕食にケバブとか食ったんだけど、後悔してる。この小説の登場人物に失礼だった。

以下、ネタバレご注意ください。

いや、ソウォンが死んだときは、こんな悲惨な話はないと思った。ヒヒャンの「アイゴーッ」は、はっきりと叫び声として俺の頭にも響き渡った。

ところが、ナミコの体験を読み、ああ…これは、ソウォンよりきつい。と、思った。これが戦争というものなんだ、と、思った。

また、かなり最初の方になるが、第四章「アリラン」で、学校での、皇国教育?っていうのか、教育現場での生々しいやり取りも、読んでてキツかった。

この小説に対して、文体だのなんだのと小手先の話をしてもしょうがない。語るべき歴史が語られている。

ナミコの話があまりにも悲惨すぎて。絶句。