数研出版から出てる、高校の英語の検定教科書、『EARTHRISE English Logic and Expression I Advanced』を、今、読み終わった。その感想を書く。
なんか、高校英語って、2つの科目があって。「英語Communication」と、「論理・表現」。で、その、「論理・表現」の方に対応した教科書だった。今回読んだやつは。
まず、教材で取り扱っている音声教材のうち、ほぼ半分くらいが、一般人には入手できない。学び直しのために、高校で授業を受けているのでなしに、個人で買ってこの本で勉強しようとしても、例えば各レッスンの冒頭のリスニング音声とか、英作文パートの導入教材のリスニング音声とかが、公表されてないために、聴けない。
しかし、だからといって、学び直しのためにはじゃあ別で教材を探せばいいじゃないかと思うと、そうやって全部をバッサリ切り捨てるには、検定教科書というのは、あまりにも惜しい、素晴らしい教材なのである。スピーキングパートのリスニング教材はネットで聴くことができる。ので、聴ける、そういうのをくまなく拾いながら、俺は、苦労して、なんとか読み切った。まあでも、こうやって読み切れたのは、俺が塾講師で、個別指導する生徒さんが学校でこの教科書を使ってるんで、熟での指導のためにこの教科書を読み切る必要があったという事情も大きかった。
英語の学び直しのためには、だから、一般の参考書と違うんでね。第一義的には、高校で高校生がこの教科書を使って授業を受け、勉強するっていうためのものなんで。だから、民間の参考書みたいな、市場原理にさらされて高まってきた、行き届いたサービス、みたいなのを期待するのは筋が違う。だから、ちょっと、教科書のレビュー記事っていう今回の趣旨とはちょっとズレてきちゃうけど、うん、英語の学び直しをするのに、検定教科書だけを使っていくというのは、厳しいものがあるかもしれない。大岩先生の有名な英文法の本、肘井先生の有名な英文解釈の本など、優れた参考書が世には出てるんでね。そういう民間の参考書との、検定教科書の違いを、このEARTHRISEを読みながら、ぼんやり考え続けてた。検定教科書が食事で参考書はサプリメント、くらいに考えていたんだけど、このEARTHRISEを読み切ってみて、いやいや、検定教科書は食材で参考書は香辛料かな、もしくは、もっと、検定教科書はゴハンで参考書はおかずかな、などなど、この検定教科書を読んで、逆に、参考書の必要性、優秀性をひしひしと感じた。
本当に、数研出版さんらしく、良い授業のために工夫が凝らされてるんだよ。スピーキングのためのちょっとした読み物があって、対話のお手本が読めて聴けて、予習もしやすくなってて。英作文へもいざなってくれるし。でも、それは、マジで、高校で授業を受ける前提で、なんで。高校で授業を受けてない人には、そういう工夫は全部無意味だからね。…市販の参考書を買ったほうが、いいんじゃないかな。ただ、こう言うと、俺がずるくなっちゃう。俺は、塾講師っていう立場上、このきょう箇所を読み通す必要があって、で、読み切ったら、得るものがたくさんあった。
あー、なんか、このブログ記事が、間延びしてきちゃったんで、これくらいにします。俺のブログ編集方針に問題がある。ぼんやりと、高校の検定教科書を個人で買って勉強し直しをしようっていう人に向け、お役立ち情報を、っていう感じで書いてたけど、このEARTHRISEを読んでみて、これはそういう用途には向かないってわかっちゃった。で、それよか、世の中のニーズに応えるには、俺は、この教科書を使って現在勉強してる高校生の人とかに、お役立ち情報を発信する方が、いいだろう。そういうつもりで書き始めたブログじゃないんで、そういうことをするにはかなり大手術が必要になってくる。一朝一夕にはできない。半年後くらいに、読んだ教科書をもう一回おさらいして、高校生向けにブログを書こうって決意して、そんでもって書き進めていかないと、俺にはそういう事はできない。今はまだ。