説明責任の行き届いた社会を目指して

大昔、生物学者になりたかった40過ぎが、今また再チャレンジ

柳美里の『ゴールドラッシュ』読書感想:主人公は罪を犯したが、反省し罪を償えば許されるだろう

柳美里の『ゴールドラッシュ』を、今、読み終わった。読了直後のこのタイミングで感想文をしたためておきたく、このブログを書いている。 主人公が、ちゃんと名前があるにも関わらず、小説内で終始「少年」と呼称されるのが特徴的。横浜内外の各所を巡って物…

楳図かずお大美術展の感想:作品の質と量がすごかった。ただ漫画『わたしは真悟』を事前に読んでないとキツい

六本木ヒルズの美術館でやってた、「楳図かずお大美術展」に、行ってきた。 連作の絵画が100点くらい並んでた。漫画のように、ストーリーになって、絵が続きものになってた。でも、シチュエーション的にもろに美術館なので、漫画をじっくり読むようにはいか…

2022/03/11金の振り返り:夕方に起きた

いやあ、今日は、ひどいものだった。コロナ3回めワクチンの副反応を見越して、予備日に設定してたことが完全に裏目に。なにも予定がなかったもんで、ズルズルと二度寝を繰り返してたら夕方になっちゃった。まあ、ここ最近、目を三角にしてガリガリいろんなこ…

「君が僕の息子について教えてくれたこと」視聴感想:『自閉症の僕が跳びはねる理由』の理解が深まり、良かった。

『自閉症の僕が跳びはねる理由』著者の東田直樹と世界中の読者達の関わりを特集したドキュメンタリービデオ、「君が僕の息子について教えてくれたこと」を見た。 Dailymotionで見ることができた。 『自閉症の~』を先に読んでからこのビデオを見たというパタ…

『続・自閉症の僕が跳びはねる理由』読書感想:著者の成長を感じられて楽しかった

発達障害について知ろうとする中で、『自閉症の僕が跳びはねる理由』に引き続き、『続・自閉症の僕が跳びはねる理由』を、今、読了した。 前著同様、この『続~』も、日本語の良さは際立っている。 文学的?には、前著の方が言葉一つ一つの粒が立ってたという…

『自閉症の僕が跳びはねる理由』読書感想:自閉症当事者によるいわゆる異常行動の解説本。非常に名文。

東田直樹の、『自閉症の僕が跳びはねる理由』を、図書館で借りて、今、読み終わった。直後のこのタイミングで読書感想文をしたためておきたく、今、このブログを書いている。 言語感覚が非常に繊細で、単語一つ一つを使いこなしており、見事な文章だ。こんな…

2022/02/28月の振り返り:就活。条件がちょっと悪くなってるが、一社、合格できたのは非常に助かる。

昨日、振り返りブログをまとめた後、さらに数人の友達に電話して、就活の状況を伝え、相談した。 で、急に決まった面接とかについて、もっと慎重になったほうがいいんじゃないか、と思い、今日、朝イチでハローワークに行ってきた。で、いつもお世話になって…

カズオ・イシグロの『日の名残り』読書感想:品格のある思考と品格のある行動の両立って難しい

カズオ・イシグロの『日の名残り』を、たった今、読み終わった。 読書直後のこのタイミングで感想を書きたく、今これを書いている。 今回読んだ版は「早川書房epi文庫」の割と古い翻訳。 非常に面白かった。 図書館で、カズオ・イシグロの本を一冊読みたくて…

英検1級初チャレンジの総括:「受験日までに納得の行く勉強法を編み出し実践し始める」という目標の立て方は正解だった

2022年1月23日、英検1級を初めて受験してきました。 実は昨年10月にも申し込んであったのですが引越し日とかぶってしまい試験を欠席。まともに試験にチャレンジしたのは今回が初です。 過去問を少しかじってみて、これは、準1級にギリギリで受かった程度…

『グレート・ギャツビー』(村上春樹訳)読書感想文

今更だが、今一度『グレート・ギャツビー』の、中央公論新社の村上春樹訳を読み直してみた。 この小説の英語の原文を暗記するという方法で英語の勉強を進めている最中で、一回でも暗記作業を済ませたことのある第3章まではもうさすがに読み直すまでもないと…

中断してた『グレート・ギャツビー』暗記作業を再開

2021年の年末で、『グレート・ギャツビー』暗記作業を、目標にしてた第3章冒頭のパーティーシーンまでやり切った。で、大晦日の夜から、『グレート・ギャツビー』は中断し、新たに『デイヴィッド・コパフィールド』の暗記作業を開始しよう、と、方針を…

『デイヴィッド・コパフィールド』読書感想文。ネタバレ!まだ読んでない人はご注意を

絶版になってる岩波文庫版をAmazonの中古で入手し(割高だったが)、今、最終第5巻を読み終わったところ。読み終わった直後のこのタイミングで感想文をしたためておこうと、マクドナルドに飛び込んだところである。 エミリーの発見とアグネス救出作戦とが立て…

『デイヴィッド・コパフィールド』岩波文庫版第3巻の感想

主人公の恋する相手の女性がどんどん現れ、それぞれ全く違う衝撃的な言動をかましまくる。さすが世界の十大小説に選ばれただけある、登場人物たちのキャラ立ちっぷりは本当にすごいの一言。 大長編あるあるかもしれないが、読んでる最中に、読者である俺の事…

『デイヴィッド・コパフィールド』第9〜20章まで読んでの感想

まず、前回の第8章までの感想文に書きそびれたことから、書こう。母親との関係の描写が非常に丹念だと思った。母として、子供であるデイヴィッドにかけてくれる愛情とともに、女としての人間の本性もすっかり書いてしまってくれている。お母さんの、そういう…

『デイヴィッド・コパフィールド』第1〜8章の感想。多彩な登場人物、主人公の弱い心の描写が秀逸

今は英語をメインで勉強中の大人です。英語で書かれた小説の原文を1ページ分くらい暗記しながら読み進める、という勉強法を実践中。この年末年始でよく考えた結果、四分の一くらいまでこの方法で進めてきた『グレート・ギャツビー』を中断し、新たに『デイヴ…

暗記教材を『グレート・ギャツビー』から『デイヴィッド・コパフィールド』へとチェンジ

昨晩も、最近ずっとやってた『グレート・ギャツビー』っていうアメリカ文学の小説の原文の暗記作業の続き。有名なパーティーシーンにちょうど入ったところ。 で、やってたんだけど、考えて、考えて、全く予想してなかった方針を打ち出した。『グレート・ギャ…

英語の勉強の進め方の計画(2021/12/27立案)。英語小説丸暗記のレシピあり

最終的には生物学の研究に携わりたい40過ぎのオトナです。昔、大学中退して、そのまんまになっちゃってます。 先日、会社を辞め、社会人入試にトライ。半年間のカリキュラムで、ベストを尽くしましたが、結果は不合格。本当にプーになってしまいました。 逡…

『古代への情熱』感想。夢のためにがんばりとうとう成功した稀有の人物、シュリーマン

シュリーマンの『古代への情熱』を読み終わった。読んだ直後の状態で、早速感想文をここに書き残す。 語学で食い扶持を稼ぎ、夢である生物学研究へと進んでいきたい、ついては語学の天才であるシュリーマンの本を読み直して、今の自分の語学勉強法にテコ入れ…

一人、深大寺へ

街はクリスマスイブでみんなウキウキなのかもしれんが、俺は一人、完全徹夜明けでフラフラしながら、深大寺でウロウロしてた。 新年、所属してるサークルのみんなに、初詣に行かないかと俺が最初に言い出したのがきっかけで、コロナさえひどくなってなければ…

40過ぎのオッサンが、吉祥寺の古着屋巡り

決しておしゃれが嫌いというわけではありません。が、服を選ぶという人生の一大事をついつい後回しにしては、季節が進むにつれ、いつも服がない、服がないと困り続けてる40過ぎのダメおやじです。最近気晴らしもしてなかったし、コロナも小康状態なんで、意…

おすすめ英語ラジオニュースのリンクを作ってみました

英語の小説の暗記をやる、やると決意しては、停滞を繰り返し、今に至る。そんな不真面目な俺だが、ひそかに続けてることがある。それは、英語ラジオニュースを聴くこと。 なので、ちょっとこのブログ記事で、俺がよく聴いてるラジオのリンクを貼ったりして、…

『動的平衡3』感想。

読書感想ブログを最近よくアップするが、ここらで、スタイルをもっと考えたほうが良い。酔っ払いのぶつぶつみたいな文章で終わってるようなブログ記事を乱発してしまってる気がする。 少なくとも、何が書いてあるかのざっと紹介くらいは必ず含まれてるように…

『動的平衡ダイアローグ』読書感想

福岡伸一の『動的平衡ダイアローグ』を読了した。感想文をしたためておきたく、このブログ記事を書いている。 これで福岡先生の著書を読むのは4冊目。本当に、先生の幅広い教養と深い思索に裏付けられた、本の内容の広がりには、感嘆する。 ただ、一つ。この…

『動的平衡2』読書感想。

今日(2021/11/26金)、午前中から『動的平衡2』を読み始めて、夕食前のタイミングでなんとか読了できた。 内容は、生物学が好きな人ならグングン読めるだろう。前著『動的平衡』に引き続き、文理問わず各方面に深い教養の根を張る著者の、オリジナリティあふ…

『動的平衡』読書感想

福岡伸一先生の『動的平衡』を、読了した。以下の読書感想文を持って、今日の日記ブログとしたい。 記憶の物質的実体を見つけようとした学者がいた事など、俺はこの本で初めて知った。 生きているとはどういうことか、どうやって学問的にそれをとらえるか、…

ゴッホ展の感想。『悲しむ老人』が俺は一番好きです

友達同士3人で、ゴッホ展に行ってきた。 とても楽しく、展示を見ることができた。このブログ記事で、ゴッホ展の感想を書く。 ゴッホ展専用ウェブサイトをご覧になった方はご存知でしょうが、今回の絵は、有名な一人のゴッホコレクターのコレクションが大半だ…

『ちいろば』読書感想。

聖燈社という出版社から出ている、榎本保郎著『ちいろば』を、地元の図書館には置いてなかったことから、近所の本屋で先日注文してあった。 夕方、その本屋から『ちいろば』が届いたと電話が入り、で、さっき買って。で、先に物理の勉強からやろうと計画して…

『ちいろば先生物語』読書感想。戦争を経て生き方に迷い、そこから立ち直っていく姿に励まされた

たった今、『ちいろば先生物語』を読み終わったところ。 すごい本だった。戦争体験の記述を読んでるときは、こんなつらいすさまじい話、この本のクライマックスはここだなと思いながら読んでたが、どっこい、牧師になってからの生き様も軍隊生活のときと同様…

芝浦と場の「お肉の情報館」を見学してきた

叔父から勧められた本を読み、これはぜひとも芝浦と場に行ってみるべし、と、品川まで足を伸ばした。 順々に説明します。まず、読んだ本は、『いのちの食べ方』(森達也著)。これ、この角川文庫版を読む前に、別で一度読む機会があり、今回は俺にとって再読で…

2021/11/12金の振り返り:朝永振一郎の『物理学とは何だろうか』を読み始めた

ここのところ毎晩、日課の筋トレが後回しになり、深夜0時を回ってしまう。ので、筋トレ直後に果物のヨーグルト和えを食べるのはもっと遅くなる。で、朝がつらくなる。悪循環。 まあ、なにしろ、今日は、朝永振一郎の「物理学とは何だろうか』を読み進めてい…